関わり
それは、一通のメールから始まった。
---------------------
(fromT)
遠藤さん、初めまして。
いつもライブを見させて頂いています。
自分は今大学4年生ですが、実は大学を辞めようと思っています。
今まで大学を出て就職をして・・・と考えていましたが、先日ある出来事があってから真剣に美容師になりたくなりました。
心からやりたいと思う事が出来た今、ウズウズしていても立ってもいられなくなりました。
そうなったら、今大学に行っている時間が無駄に思えてしまっています。
なので、大学を辞めて真直ぐに自分の道を行きます!
遠藤さんはこんな話をされてもと思うかも知れませんが、どうしても聞いて貰いたくてメールしてしまいました。
またライブに行かせて頂きます。
--------------------
(from俺)
ライブに来てくれてありがとう。
本当に美容師になりたいなら、大学は辞めちゃダメだね。
自分で決めて行った大学の四年間も我慢出来ないなら、今よりもっとハードな美容師になんてなれるわけがないよ。
もし辞めるなら、選択肢は二つ。
家族に全て話して納得して貰って辞める。
反対されたなら、家族を捨てて全て自力で生きる。
いずれにしても、真剣に自分の気持ちを話すしかないよ。
誠意を持って人に接すれば、必ず通じる筈だから。
美容師になれる日を楽しみにしているよ。
---------------------
(fromT)
返信ありがとうございます。
目から鱗が落ちる様です。
大学は、辞めません。
しっかり卒業して、それから美容の専門学校に行く事にします。
今度ライブに行ってちゃんとご挨拶させて頂きます。
---------------------
そうして彼はどうやら専門学校に行って頑張っているらしかった。
若者の心は熱しやすく、冷めやすい。
いつか美容師になれたらいいね、という位にしか思っていなかった。
そしてそれから数年後、久しぶりにTからメールが送られて来た。
---------------------
(fromT)
遠藤さん、お久しぶりです。
僕は東京の専門学校を卒業してアシスタントをやっています。
今度、小さいブランドですがファッションショーのヘアメイクをやらせて頂く事になりました。
遠藤さんにはどうしても見て頂きたくて、メッセージさせて頂きました。
お忙しいとは思いますが、もしお時間がありましたら是非お越し下さい。
---------------------
一人の「お客さん」が、一人の「男」になった瞬間だった。
そうして東京で幾つかのお店に勤め、去年ついに静岡に帰って来た。
今は沼津の美容室で、自分の夢を叶えるために日々奮闘している。
そんなTが、今日結婚式を挙げる。
式だけしか見れないが、しっかり見守って来たい。
おめでとう!T!
*ちなみに俺は専門学校を中退しています。
-
Endy

コメントする